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更新日:2024年7月2日
運転中や停止直後の原子力発電所等は、事故が発生した場合、放射性ヨウ素を含む核分裂生成物を環境中へ放出することがあります。核分裂生成物のうち放射性ヨウ素が、呼吸や飲食品を通じて人体に取り込まれると、甲状腺に集積し、放射線被ばくの影響により数年~数十年後に甲状腺がん等を発生させる可能性があります。この甲状腺被ばくは、安定ヨウ素剤を事前に服用することにより低減することができます。
ただし、安定ヨウ素剤は、放射性ヨウ素による内部被ばくに対する防護効果に限定され、放射能に対する万能薬ではありません。また、放射性ヨウ素が体内に取り込まれた後に安定ヨウ素剤を服用しても効果は極めて小さくなるため、適切なタイミングで速やかに服用することが必要となります。
原子力規制委員会の判断に基づき国又は県・市町村が服用の指示を出すため、それ以外では服用しないでください。
指示は防災行政無線、テレビ、ラジオ、インターネット、緊急速報メール等でお伝えします。
服用してはいけない方、または慎重に服用する必要のある方は次のとおりです。
安定ヨウ素剤の成分又はヨウ素に対し、過敏症の既往歴のある者
ヨード造影剤過敏症(造影剤アレルギー)の既往歴のある者
甲状腺機能亢進症の患者
甲状腺機能低下症の患者
腎機能障害のある患者
先天性筋強直症の患者
高カリウム血症のある患者
低補体血症性蕁麻疹様血管炎の患者又は既往歴のある者
肺結核の患者
ジューリング疱疹状皮膚炎の患者又は既往歴のある者
服用は、原則として1回とします。
対象者 | ヨウ化カリウム内服ゼリー | ヨウ化カリウム丸 |
---|---|---|
新生児 | 16.3ミリグラム入り1包 | ー |
生後1ヵ月以上3歳未満 | 32.5ミリグラム入り1包 | ー |
3歳以上13歳未満 | ー | 50ミリグラム入り1丸 |
13歳以上 | ー | 50ミリグラム入り2丸 |
ヨウ化カリウム丸 |
ヨウ化カリウム内服ゼリー |
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一般的な過敏症(発疹など)、消化器系(悪心・嘔吐、胃痛、下痢、口腔・咽頭の灼熱感、金属味覚、歯痛、歯肉痛、血便(消化管出血)など)、その他(甲状腺機能低下症、頭痛、息切れ、かぜ症状、不規則性心拍、皮疹、原因不明の発熱、首・咽喉の腫脹など)の症状が報告されています。
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E-mail:yakumu@pref.ibaraki.lg.jp
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