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更新日:2025年2月3日
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茨城県は大学入学時から住み始めましたが、東京に近いながらも、海や山などの自然環境が豊富で、かつ住みやすい茨城県に愛着を持ち始めました。大学では地球温暖化に興味を持ち、温室効果ガスの排出量が少ない土壌微生物の研究を行っていました。霞ヶ浦の水質を研究する研究室でもあったため、川や海へつながる森林の整備に携わりたいと考え始め、大学3年生の時に林政課にインターンシップをさせていただいたのが、林業職で受験したきっかけとなりました。
現在は林業課で、樹木又は林業種苗に損害を与える森林病害虫である松くい虫やカシノナガキクイムシなどの被害量の把握及び対応策の検討、委託業務の発注・監督をしています。自然相手なので、これまでにない臨機応変な対応や考えが求められることがあります。また、林業生産に利用されるスギ、ヒノキ、クロマツ等の苗木や種子の生産量の把握及び調整等も行っています。最近は花粉症対策などでピックアップされることが多い分野です。
入庁2年目の林政課のときに、県内全市町村における森林の土地の所有者や林地の境界に関する情報等を整備・公表する林地台帳制度が新設され、茨城県では新しい森林ネットワークシステムを構築して市町村と共有することとなりました。実情が異なる様々な関係者の意見を汲み取りながらの構築は、情報システムに関する知識も必要だったので苦労しましたが、全国でも先進的な取り組みだったので、非常にやりがいを感じました。今では日常的に関係機関が利用するシステムとなっています。
林業技術センターでのきのこの食中毒対応です。中毒となってしまった患者さんが食したきのこを一つ一つ丁寧に観察し、傘の大きさや色、ひだの形態等々を捉え、食中毒の原因となった毒きのこを同定します。まるで科捜研のようなお仕事でした。患者さんの命に係わることなので、休日に出勤することもありました。きのこは奥深く、今では趣味の一つになっており、博物館のきのこ展は欠かさずチェックして足を運んでいます。
組織として働いていることを意識し、独りよがりな判断・指示をしないことです。新しい事象が発生したときは材料となる根拠や書類等を集め、自分なりの考えをまとめて上司に相談することを心がけています。また最近は、短時間で終わる仕事はすぐに取り掛かることをモットーにしています。
林業職が特にだとは思いますが、机上のみならず、野外での体力仕事も多いことに驚きました。林業技術センターではほぼ毎日、県北農林事務所では週2回、野外のお仕事でした。林業課でも真夏に海岸沿いの松林を歩いて調査することもあります。入庁前よりも体力と根性が付いたと感じています。
民間企業に比べて休暇制度が充実しており、特に毎年夏季休暇は5日間計画的な取得が推奨されていますので、友人や家族との遠方への旅行が計画しやすいところが魅力です。
2015-2017 | 林政課(計画グループ) (地域森林計画の編成、森林GIS整備、森林クラウド構築) |
2018-2020 | 林業技術センターきのこ特産部 (きのこの栽培研究) |
2021-2022 | 県北農林事務所林業振興課 (造林事業、林業経営体指導) |
2023- | 林業課(森林整備グループ) (森林病害虫、林業種苗) |
勤務前 |
6時40分 起床 7時40分 出勤 8時10分 職場到着 |
午前 |
8時30分 メールチェック・やることリスト作成 9時00分 照会業務対応 11時00分 種苗業務の資料作成 |
昼休み |
12時00分 自分のデスクでお弁当 |
午後 |
13時00分 予算編成資料作成 14時00分 病害虫業務の資料作成 16時00分 各委託業務の業者に進捗確認 |
勤務後 |
18時30分 退勤 19時30分 運動 21時00分 夕食、自由時間 23時00分 就寝 |
森林は、住宅や家具などに使用される木材を生産するほか、洪水や土砂崩れなどの自然災害を防ぐとともに、海岸松林は防風効果や飛砂防止、津波の減災効果があり、県民の生活を守っている、誇れる仕事です。技術や知識を活かし、少数精鋭で輝ける林業の仕事を一緒にやりませんか。