ホーム > 茨城を創る > 農林水産業 > 県北地域 > 県北農林事務所経営・普及部門(常陸太田地域農業改良普及センター) > 作物リアルタイム情報
ここから本文です。
令和6年8月20日、JA常陸太田地区水稲研究会がほ場巡回(収穫期)を開催しました。会員15名が参加し、生産者のほ場を順次巡回していきました。
水稲研究会では、栽培管理の適期診断や情報提供、生産者同士の交流などを目的に、毎年数回のほ場巡回を実施しています。今年度は既に中干適期巡回(6月13日)、出穂期確認巡回(7月17日)を行っており、収穫期を目前に控えた今回は、その適期の診断を目的としました。
講習会では普及センターから生育状況や適期診断方法について説明を行った後、生産者の代表ほ場1か所ずつを全員で巡回し、稈長、穂長、穂数の測定と、帯緑籾率から収穫適期の診断を行いました。各生産者のほ場で水稲が順調に生育しており、高温の影響で例年よりも早い刈り取りを予定するほ場も多くありました。また、参加者同士の情報交換も行われるなど、充実した講習会となりました。
常陸太田地域農業改良普及センターでは、今後も農業者の栽培技術向上に向けて支援していきます。
5月14日(火)に、常陸太田市や常陸農業協同組合などの関係機関を対象に令和6年度営農推進会議を開催し、20名が出席しました。
始めに普及センターから、今年度の農業改良普及指導計画書の概要と、普通作、野菜、果樹、後継者育成など分野ごとに計画活動の具体的な内容を説明しました。
また、出席した関係機関からの話題提供を含め意見交換を実施しました。一例には、水稲の高温耐性品種「にじのきらめき」に関して、農協での苗の販売や道の駅での消費者からの需要といった、様々な切り口からの情報提供がありました。その他、果樹の病害虫対策や新規就農者の情報などの話題が上がり、管内の関係機関の取組みへの相互理解を深め、課題や今後の対応について共有する良い機会となりました。
普及センターでは、得られた意見を参考にし、今後も関係機関との連携を通じて効率的かつ効果的な普及活動を展開してまいります。
4月29日、高萩市の水田でドローンを活用した水稲の湛水直播技術の播種現地検討会を開催しました。
水稲生産者やJA、市職員などが集まり、ドローンによる播種作業を見学しました。参加者からは、播種機の様式や籾の打ち込みの具合などについて質問が挙がりました。
湛水直播は、水稲の育苗を省略できるため労働時間の削減が図れますが、ドローンを活用することでさらに播種作業の時間短縮と軽労化が可能になります。
普及センターでは、収量が得られるよう支援していくとともに、経済的評価を確認し、ドローンをはじめICT技術の活用を推進していきます。
令和6年1月22日、JA常陸太田地区水稲研究会員11名が、群馬県中之条町役場において、中之条町おいしい米づくり研究会の取り組みについて研修を行いました。
中之条町おいしい米づくり研究会では、町内の米の有利販売に繋げるため「花ゆかり」というブランドを立ち上げており、町内コンクールに出品する意欲ある生産者の、食味値80以上の米だけがこのブランドを名乗ることができます。
当日は、町役場・県普及指導課の担当者から取組概要について説明を受けた後、生産者同士で土づくりや施肥量、良食味米を作るために大事にしていることなどについて意見交換を行いました。互いに地域は違うものの、中山間地ならではの苦労など共通の部分もあり、終始和やかな雰囲気の中で有意義な研修となりました。
農業者の所得向上に向け、県北農林事務所経営・普及部門では今後も関係機関と連携しながら支援を続けていきます。
小春日和の晴天の下、高萩市農業機械士協議会主催で、高萩地区農用トラクターロータリー耕競技大会が開催され、今年は市内外の生産者12名が参加し、その腕を競い合いました。
協議会では、農作業機械の安全運転と作業技術向上のため、5年毎に競技大会を開催しています。審査項目は、作業幅の精度や耕深、作業時間等の技術的項目に加え、安全に配慮した運転を行っているかも併せた評価となっています。
普及センターでは、農作業安全に関する指導を引き続き行っていきます。
11月30日、常陸太田市の水田担い手農家5名を対象に、小美玉市の柴高水田活用部会で先進的に取り組まれている高密度播種育苗技術に関する事例研修を行いました。
当日は代表者2名より具体的な播種量や育苗スケジュール、育苗中の水・温度管理のポイント等をお話いただき、更に倉庫や育苗ハウスも見学させていただきました。
参加者からは、「条件不利な水田ばかりなのに、様々な工夫をして少人数で管理できていることに驚いた」、「具体的なやり方を教えてもらえて良かった」と感想が寄せられ、非常に参考になった様子でした。
常陸太田市内では年々1経営体が担う水田面積が大きくなっており、高密度播種育苗をはじめとした技術への関心が高まっています。県北農林事務所経営・普及部門では、今後も経営体の所得確保に向けた支援を続けていきます。
7月26日、JA常陸主催の「にじのきらめき先進地研修」が開催されました。
当日はJA常陸水稲研究会員8名が参加し、県内で先駆けて当品種の栽培を行ってきたJA北つくばを訪問して取組事例の紹介や多収のポイント、今年の生育傾向等について説明を受けた後、毎年安定して多収を実現している圃場に移動し、現在の生育状況を見学しました。
質疑応答では、追肥時期・量の具体的な判断方法や、JA北つくばでの価格決定や集荷など、様々な質問が出され、活発な意見交換が行われました。
JA常陸(常陸太田地域)での当品種の栽培は今年で2年目となり、今年からJA北つくばへの販売を予定しています。
夏季の高温による一等米比率の低下が問題となっている中、高温耐性があり高い品質を維持できる当品種は、今後ますます重要度を増すものと考えられます。県北農林事務所経営・普及部門では今後も普通作経営体の所得確保に向けた支援を続けていきます。
7月15日、JA常陸太田地区種子生産部会が栽培講習会を開催しました。
部会長からは冒頭、種子そばの需要が減り全量買い取りではなくなったこと、今や県内複数産地で品質の良い種子そばの生産が行われており、当産地は品質向上により評価を挽回する必要があること、について力強い発言がありました。
普及センターからは、採種栽培に求められる異株除去、中耕・培土、黒化率9割以上での収穫、帰化アサガオ類対策などについて伝えるとともに、収穫・乾燥・調製の具体的な改善策をJA担当者、正副部会長、㈱アグリサポートと話し合い、協力を得ながらともに進めることを誓いました。
世代交代が進む中、主要な担い手が出席しやすい土曜日開催とすることで、過半数を占める27名の参加を得、普段会えない方々に直接重要な内容を伝え、考えを深めていただくきっかけづくりができました。
県北農林事務所経営・普及部門では今後も、話し合いと改善に向けた支援を続けます。
常陸太田地域農業改良普及センターでは、7月11日(火)に、奥久慈米生産者を対象に中期管理講習会を開催しました。講習会には4名が参加し、生産者のほ場を順次巡回していきました。
講習会では、普及センターから気象概況や病害虫、管内定点ほ場の生育状況、幼穂長による出穂期予測について説明しました。その後、生産者の代表ほ場1か所ずつを全員で巡回し、草丈、茎数、葉色、SPAD、幼穂長を測定し、出穂期を予測しました。さらに、測定した値が最良の穂肥条件を満たしているか確認し、満たしていればどのくらいの量を穂肥として施用できるか計算しました。
また、参加者同士の情報交換も行われるなど、充実した講習会となりました。
常陸太田地域農業改良普及センターでは、今後も農業者の栽培技術向上に向けて支援していきます。
7月14日、奥久慈うまい米生産協議会常陸太田支部主催のほ場巡回講習会が開催されました。
当日は、常陸太田市里美地区の生産者6名全員で代表ほ場1か所ずつを全員で巡回し、現在の生育状況と幼穂長をお互いに確認し合いました。県北農林事務所経営・普及部門からは、穂肥施用の要否を判断する目安、幼穂長の調査法と施用適期の判定法について伝えました。
併せて、穂肥の二段階施用と、夜間かけ流し・日中落水を試験的に行う近隣ほ場の見学も行いました。生産者からは、斑点米カメムシの追加防除のタイミングや、かけ流しの効果や具体的方法について質問がありました。
県北農林事務所経営・普及部門では今後も、売れる米づくりを支援していきます。
(成長産業化)
県北農林事務所経営・普及部門は、6月9日、常陸農業協同組合太田地区営農経済センターと連携し、太田地区水稲研究会員を対象として、中干し期の現地研修会を行いました。
当研究会は、オリジナル米「特別栽培米みずほちゃん」等を栽培している生産者で構成され、常陸太田地域の水田農業の主要な担い手農家も多数参加しています。
当日は延べ16名が参加し、6か所のほ場を全員で巡回し、ほ場ごとの栽培管理と生育状況、今後の管理について確認し合いました。
株間や植え付け本数を決める際の考え方、適切な基肥の施用時期とその理由など、様々な質問が出され、普及員からの説明のみならず、参加者同士、自分の考え方・やり方を互いに情報交換し合う場面もあり、「改めて勉強になった。」との声が聞かれました。
県北農林事務所経営・普及部門は今後も、収量と品質・食味のバランスの取れた米づくりを通し、農家所得の向上を支援していきます。
(成長産業化)
常陸太田市の旧金砂郷地区は、「常陸秋そば」発祥の地であり、古くから味や香りの評価が高い「そば切り」の原料として生産が行われるとともに、県内全域への優良種子の供給基地として、約30haの採種栽培、約3.5haの原種栽培に力を入れて来ました。
近年、夏場の気候変動に伴い地力の消耗や作柄の安定化が課題となっていること、生産者の世代交代・新規加入や収穫の機械化が進み、基本技術の再確認が必要となっていることなどから、県北農林事務所経営・普及部門では、「JA常陸種子そば部会」と協力し、5月25日、地域のリーダーである原種生産者と、周辺ほ場の一般ソバ生産者を対象として、農業研究所作物研究室を講師にお招きし、「常陸秋そば」の原種生産における適切な管理及び、周辺の一般そばとの交雑防止の必要性に関する研修会を開催しました。
研修では、安定的な生育・収量を確保し、良質な種子を生産するためのポイントと併せ、周辺の生産者の協力が必要となる点について、具体的なデータに基づき図や写真を用いて大変理解しやすくご説明いただきました。
生産者は、つい省略しがちな技術についても、改めてその根拠や裏付けをきちんと確認し、再認識することができた様子で、熱心に質問をしていました。
この地域にとって「常陸秋そば」の種子生産は、耕作放棄地化を防ぎ、地域の農地を保全する重要な手段となっています。
県北農林事務所経営・普及部門では今後も、より良いソバの生産をしていけるよう、支援をしていきます。
(成長産業化)
令和3年6月16日(水)に、奥久慈の恵うまかっぺ太田支部が現地講習会を開催しました。当日は、生産者9名とJA常陸職員1名、普及センター職員1名で、生産者の圃場の生育状況を見て、中干の実施時期を確認しました。
講習会では、初めに普及センターから中干し期の栽培管理、現在の水稲の生育状況、4月からの気象状況とこれからの天候予測などを説明しました。その後、常陸太田市内の里美地区と金砂郷地区の圃場を巡回して、生育状況を確認し、生産者と共に中干しの実施時期について判断しました。
出席者からは「品質の良い米を作るために、基本に忠実な栽培が必要」との意見があり、既に中干を実施している生産者もいました。
今後も普及センターでは、関係機関と連携し、生産者と共に水稲の適切な栽培管理を支援していきます。
(成長産業化)