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更新日:2024年11月28日
ナガエツルノゲイトウは、南米原産の特定外来生物です。茨城県県南地域においても、新利根川流域などで発生が確認されています。生命力が非常に強く、繁茂すると農作物の成長を妨げる恐れがあります。
県南農林事務所企画調整課でナガエツルノゲイトウの発生初期の防除についてチラシを作成しました。
内容は以下のとおりです。
●チラシの内容
1.ナガエツルノゲイトウの見分け方
2.間違えやすい植物
3.ナガエツルノゲイトウ防除の基本
4.判別や防除方法に関するお問い合わせ先
※ 生息域が拡大すればするほど駆除が難しくなるため、発生初期の徹底防除が大変重要です。
※ <農地の所有者や耕作者の方へ>ナガエツルノゲイトウ、または、疑わしい植物を農地で発見し
た場合は、裏面の問い合わせ先に御相談ください。
※ ナガエツルノゲイトウ防除の基本は、「水田に入れない」、「水田や畦畔でふやさない」です。
刈払機での除草は生息域を拡大させてしまうため行わない
農地への除草剤使用は、根まで枯らすものを活用し、霜が降りる前までに済ませる
大繁茂した際に重機で駆除した際には、細断片まで残さず取り除く
県では、県内での新たな特定外来生物の侵入及び定着を防ぐとともに、定着してしまった特定外来生物の増殖繁茂を抑制するため、以下により特定外来生物の調査を実施しております。
身の回りで特定外来生物を見つけた場合は、茨城県生物多様性センターまでご連絡をお願いいたします。
特定外来生物調査(情報提供のお願い)(県生物多様性センター)
新利根川流域において、ナガエツルノゲイトウ等の特定外来生物の繁茂が拡大し、農地への発生が確認されるなど、農業被害の発生が懸念されることから、これら特定外来生物の発生状況や防除方法等について、関係者相互の情報共有による効果的な防除対策に資するため、「県南地域ナガエツルノゲイトウ等対策連絡会議」を設置しました。
県南地域ナガエツルノゲイトウ等対策連絡会議設置要項(PDF:87KB)
令和6年8月9日に、連絡会議構成員である市町村、土地改良区等の87名に参加いただき、稲敷市の江戸崎中央公民館にて会議を開催し、ナガエツルノゲイトウの発生状況、防除対策に関する情報を共有しました。
当課からは令和6年6月時点の生息調査結果を報告し、稲敷市及び河内町より除草剤購入費用の補助等の市町での対策や、普及センターによる防除方法指導の状況等について報告いただきました。
県環境政策課生物多様性センターより、6月に実施した新利根川及び周辺水路における特定外来生物調査結果等について情報共有いただきました。
県農村計画課からは、農業水利施設外来水生植物侵入防止対策緊急支援事業により実施した農業用水取水施設へのナガエツルノゲイトウの侵入防止ネット設置の進捗状況や事業対象施設の追加について説明いただきました。
農研機構からは他県でのナガエツルノゲイトウ防除事例等について侵入初期段階における防除成功事例や、蔓延地域での体系処理による事例に加えて、農地への侵入防止対策の高度化に向けたプロジェクトについて情報共有いただきました。
協友アグリ株式会社からは、ナガエツルノゲイトウの発生ほ場において6月中旬までの除草剤散布による抑制効果を確認し、畦畔においても体系防除により発生を抑制できた現地試験について報告いただきました。
【当日の様子】
今年度2回目の連絡会議を令和6年1月30日に稲敷市にある江戸崎中央公民館にて開催しました。県南農林事務所管内の連絡会議構成員全てに呼びかけ、市町村、農業協同組合、土地改良区等に参加いただき93名の参加があり、第1回会議から更新された防除対策等に関する情報等を共有いたしました。また、稲敷市と新利根川土地改良区に対応状況等について説明いただきました。
さらに、水資源機構より、霞ヶ浦の特定外来生物の分布状況や影響等に関して報告があり、県外の状況に関しても情報を共有していただきました。
県農林水産部農村計画課からは、農業水利施設外来水生植物侵入防止対策緊急支援事業について、今後のスケジュールを含め説明しました。
【当日の様子】
令和5年10月25日に県南農林事務所にて、ナガエツルノゲイトウの発生が確認されている地域の県南地域市町村と農協、土地改良区等にご出席いただき、一部会議を開催しました。会議では各機関よりナガエツルノゲイトウの発生状況や対応状況、今後の方針について報告いただきました。管内の発生箇所は令和4年の148箇所から令和5年は184箇所まで増加し、管内において生息域が拡大していることが確認されました。
農研機構によると、2021年から2023年9月でナガエツルノゲイトウの生息が確認された地域が19府県から25都府県に増加したとのことです。また、防除における全国の自治体の助成の動きや、除草剤を用いた防除試験について情報提供がありました。
県環境政策課生物多様性センターからは、9月に実施した新利根川流域特定外来生物における調査結果について、流域内の群落や浮島の拡大、橋等にからみついた状態で生息している等の報告がありました。
県農業総合センター農業研究所からは、水田内でのナガエツルノゲイトウの除草効果を調査する現地試験について情報提供がありました。
また、協友アグリ(株)から、効果的な体系防除の方法についてご説明いただきました。
令和6年11月22日に県南地域管内4市町(龍ケ崎市、稲敷市、河内町、利根町)によるナガエツルノゲイトウの共同防除を実施しました。
河内町管内の新利根川での防除を行った人数は河内町農政課・豊田新利根土地改良区・県環境政策課・稲敷土地改良事務所に、当所事業調整課と企画調整課を含み計16人です。
川からナガエツルノゲイトウを引き上げトラックの荷台に積む際には、大きな網やかごを用いました。リレー方式で約1時間30分かけて、2tトラック2台分(約41.76㎡)のナガエツルノゲイトウを駆除できました。
ナガエツルノゲイトウは少しの断片からも繁殖するため、大きな塊のナガエツルノゲイトウを取り除いた後、断片を網等で取り除きました。また、作業後には衣服や長靴に断片がついていないことを確認し駆除作業を終了する必要がありました。
【駆除した箇所の写真 左:駆除開始前、真中:駆除中 右:駆除後】
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