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更新日:2018年3月2日
県では、平成20年度から3年間にわたって筑波山におけるブナ・イヌブナの毎木調査を実施するとともに、学識経験者により組織した「筑波山ブナ林保護対策検討委員会」において、今後の保護対策のあり方について検討してまいりました。
この度、検討委員会からの提言に基づき、ブナ林の保全のあり方について基本的な考え方を整理し、今後実施すべき保全施策をとりまとめた「筑波山ブナ林保全指針」を策定いたしました。
筑波山は、水郷筑波国定公園の一部に指定され、なかでも山頂一帯に分布するブナ林は、主として特別保護地区や第一種特別地域に指定されており、生物の多様性に富み、自然公園の核心をなす優れた景観を有していますが、1980年代から人為的影響を主因とした衰退が危惧されており、茨城県としても、ブナ林の維持と再生のために保護対策を実施してきたところです。
しかし、ブナ林の維持又は回復を行うには、特定のブナ個体のみに着目した取り組みや、短期間の局所的な保護対策を行っていたのでは、保護区域全域の保全につながらないため、動植物間の相互作用などに着目した生態系の保全としての総合的な取組を、長期的な視野に立って順応的に行っていくことが大切です。
また、ブナ林保護対策を県単独で継続していくことは困難であり、筑波山ブナ林の特性や現状に関する知見を市町村や一般県民・事業者等と共有、連携して保護・保全に取り組む体制を整備していくことも重要です。
このようなことから、ブナ林とその生育環境を含む生態系全般の保全を総合的に推進するとともに、行政と県民等が連携して保全等に取り組む際の指針とするために「筑波山ブナ林保全指針」を策定するものです。
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