ホーム > 茨城で暮らす > 保健・医療 > 健康づくり・病気予防 > 感染症情報センター > ダニ媒介感染症に注意しましょう
ここから本文です。
更新日:2024年12月4日
ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するダニに刺されることによって起こる感染症のことで、中には死亡例が報告されているものもあります。人が野外作業や農作業、レジャー等で、これらのダニの生息場所に立ち入ると、ダニに刺されることがあります。ダニがウイルスや細菌などを保有している場合、刺された人が感染症を発症することがあることから注意が必要です。
つつが虫病とは(国立感染症研究所HP)(外部サイトへリンク)
報告年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
報告数(人) | 2 | 0 | 4 | 1 | 1 | 5 |
2024年12月2日時点
日本紅斑熱:1999~2019年(国立感染症研究所HP)(外部サイトへリンク)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)(国立感染症研究所HP)(外部サイトへリンク)
茨城県内では、ヒトの刺症例が報告されているキチマダニ、ヤマアラシチマダニ、タカサゴキララマダニなどが広く生息していることがわかっています。生息場所は山林だけではなく、畑、公園、庭の草むらなど日常生活で出入りする身近な場所に生息している場合もあります。
キチマダニ成虫 | ヤマアラシチマダニ成虫 |
<撮影:茨城県衛生研究所> |
屋外での活動時には、長袖・長ズボン・帽子・手袋を着用、首にタオル巻くなどして、腕・足・首などの肌の露出を少なくしましょう。
出典:厚生労働省ホームページ:ダニ媒介感染症 |
帰宅時には服にマダニが付着していないか確認しましょう。明るい色の服をきていると、マダニを目視で確認しやすくなります。
シャワーや入浴でマダニにかまれていないかを確認しましょう。特にわきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)に注意してください。
出典:厚生労働省ホームページ:ダニ媒介感染症 |
また、マダニはヒト以外にもイノシシやシカなどの野生動物、ネコ、イヌなどのペットも吸血します。中でもSFTSウイルスは、感染したネコやイヌからヒトへの感染も報告されており、ペット用ダニ駆除剤の使用や散歩後にはペットも一緒にダニの付着をチェックすることも感染予防につながります。
マダニに刺されても自覚症状がないことが多く、気が付かない場合が多いとされています。皮膚に吸着したマダニを無理に取ろうとすると、マダニの一部が皮膚内に残って化膿してしまうことがあります。マダニに刺されたら無理に取らず、医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去、洗浄など)を受けてください。
マダニを除去した後は、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱などの症状がある場合には医療機関で診察を受けてください。またその際は、屋外で活動した日時と場所などを医師に伝えるようにしましょう。
このページに関するお問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください