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更新日:2018年3月2日

7.御前山県立自然公園

位置図(JPG:31キロバイト)>>公園計画図(JPG:8,665キロバイト)>>

総説

青少年旅行村より那珂川を望む

那珂川をはさんだ鶏足山塊の御前山、井殿山を中心に公園区域になっています。
清流那珂川と御前山とのおりなす光景は京都の嵐山に似ているところから「常陸の嵐山」と呼ばれ親しまれており、アユの釣場としても知られています。
御前山付近はラジウムの含有量が多い白山鉱泉があり万病に効能があるとして利用されています。
御前山は、江戸時代に御留山として保護され、ケヤキ、アカマツ、カシ等が樹林をなし、加えて温・暖両帯の植物が豊富に混成しています。
文化景観としては、仏国寺、徳蔵寺、竜谷院、白山神社があり、青少年旅行村はキャンプ場等が整備されています。

地形・地質

八溝山系を形成する四つの山のうち、本公園が位置する鶏足山塊は、井殿山、津室山、高取山、鶏足山の小岳が縦走し、その中間を那珂川が流れ両岸は河岸段丘が発達し、地かく変動と河川の浸蝕による奇岩・奇石が見られます。
地質は、那珂川の第4紀沖積層により、その北部は新第3紀中新層金沢層群、南部は古生層鶏足層群に分断された地質を持っています。

植物

カタクリ

この地域は暖帯性のものが多く、特に御前山は植物の豊庫として名高い。これは水戸藩所有だったため、留山として、保護されたためで、樹齢300年以上のマツやスギが、自然の状態を保っています。
造林植物のうち特殊なものにケヤキ、カツラがあり、ケヤキは明治年間に約3万5千本が、カツラは約1万本が植えられたといわれています。サカキ、イヌブナは山麓にもあって、温暖両帯野植物が混生し、シダ植物も豊富です。
主な植物は次のとおりです。

 

シシラン、キジノオシダ、ウラジロ、ヌリ、トラノオ、クモノスシダ、カタヒバ、ササクサ、マメヅタラン、ムギラン、ヒナラン、セッコク、ムカゴネコノメソウ、ギンバイソウ、リンボク、コミヤマスミレ、ギンリョウソウ、ヒイラギソウ、カタクリソウ

動物

この地域は特に昆虫相に一つの特色があり、生態系における極相をみせています。山頂近く夏にみられるチッチゼミの北限として知られ、40種以上の蝶を産しています。本県ではこの地区だけに見られるウラキンシジミ、ウラグロシジミの外クロミドリシジミ、ウラゴマダラシジミ、モンキアゲハ、アサギマダラ、ミヤマカラスアゲハ、ムラサキシジミなど生理地理学上興味あるものも見られ、皇都川流域ではチャバネヒゲナガトビケラ、エルモンヒラタカゲロウ、ムカシトンボ、ダビドサナエ、ナベブタムシ、クロスジヘビトンボ、ガガンボ科昆虫などが特色あるものとしてあげられます。

みどころ

青少年旅行村

  • 仏国寺(城里町):往古は関東の高野山と称された真言宗に属し、寺運も盛えた時もあったが、災禍にあい現在は往時の盛時をしのばせるだけです。
  • 徳蔵寺(城里町):弘法大師創建といわれ、境内のスギ、マツ、シイ、イチョウの大樹に往時の隆盛と古い寺歴がしのばれます。
  • 相川温泉(常陸大宮市):井殿山の西南中腹にある放射能泉でラジウム含有率は関東第一である。効能は神経痛、慢性リュウマチ、胃腸病、切傷、皮ふ病、動脈硬化症に効くといわれています。
  • その他:竜谷院(城里町下阿野沢)、白山神社(城里町赤沢)、石船神社(城里町岩船)、吉田神社(常陸大宮市下伊勢畑)、寿命寺(常陸大宮市野口)などがあります。
  • 御前山青少年旅行村:広い敷地にキャンプ場はじめケビン、バンガロー、レジャーハウスなどが設備され、また御前山に向うハイキングコースが整備されています。
  • 那珂川―御前山:「常陸嵐山」の異名を持つ那珂川からみた御前山の風景はすばらしく那珂川でのアユ釣りは有名で愛好家には親しまれています。
  • 三王山麓公園:那珂川の北部の三王山頂付近にあり、展望台及び休息所が整備され利用者が多い。

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県民生活環境部環境政策課自然・鳥獣保護管理

〒310-8555 茨城県水戸市笠原町978番6

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