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更新日:2017年4月6日

【隊員からの活動報告】24年度4次隊ブータン

JICAシニアボランティアとして、平成25年4月にブータンへ派遣された橋本俊郎隊員から現地での活動レポートを送っていただきました。

JICA青年海外協力隊、シニアボランティア等で活躍されている隊員の皆様には、茨城県国際親善大使として委嘱させていただき茨城県と世界の架け橋として活動いただいております。

活動内容報告

クズザンポー(こんにちわ)

水戸市出身でシニアボランティアとして2013年4月からブータンに妻と住んでいます。国立ポストハーベストセンターでブータン産農産物を使った発酵食品の開発を頼まれて若いブータン人スタッフといっしょに仕事をしています。

これまで納豆、テンペ、ザワークラウト、アップルワイン、アップルビネガー、キムチを作りました。しかし茨城県の特産である納豆は全く受け入れてもらえそうもありません。ブータン人は他人にやさしいので試作品を見てデリシャスなどといってくれますが、全く食べようとはしませんでした。

穀物酒があります。日本と違って固体発酵の酒で、各家庭の奥さまがお祝いのために作ります。酒のあるところには酢もあるのがいろいろな国の常識ですが、不思議なことにブータンには酢を食べる習慣がありません。野菜が豊富なのでマヨネーズやドレッシングがあればとてもおいしくたべることができるだろうと思います。

もっとも、野菜を食べる習慣は、コロンボ計画で派遣された日本人、西岡京治氏が1960年代に農業指導を成功させてからと言われています。トウガラシの好きなブータン人にキムチはとても好評でした。きっと来年あたりはどこかの店に並ぶだろうと思います。このあとは米麹を作り、味噌やどぶろくに展開するつもりです。

日本の進んだ技術を教えに来たつもりですが、逆にブータンの農業や生活から多くのことを教えられています。私が住んでいるパロ県はコメとリンゴが有名ですが、いずれも無農薬栽培です。ハエも殺さない敬虔な仏教徒の多いブータンでは殺虫剤を散布することは不浄なことと思われているようです。日本にいたころ、青森でリンゴの無農薬栽培に取り組んだ木村秋則氏の「奇跡のリンゴ」の話にとても感動しました。こちらではリンゴ園に牛を放して下草を食べさせてその後はそのままです。なぜ日本では難しかった自然農法が、ここではいとも簡単にできるのだろうかと考えていたら、虫を食べる野鳥がとても多いことに気づきました。レイチェル・カーソン女史が1962年に出版した「沈黙の春」ではDDTの影響で鳥がいなくなる環境汚染問題を指摘していましたが、ブータンの春は「うるさい春」です。害虫が増えたら多くの鳥が食べて減らすという自然のバランスを利用しているので、無農薬自然栽培が可能なのでしょう。生産性の向上を目的に多くの農薬を取り入れた近代農法から比べると周回遅れの農業ともいえますが、今ではこれで良かったのではないかなと思います。

アジアの中でブータンは植民地されたことがなく、独特の文化と伝統を大切にしている面白い国です。私の職場はパロ国際空港の近くですので、ブータンにくる機会がありましたら、是非、お立ち寄りください。歓迎します。

タシデレ(ありがとう。さよなら)

JICA活動報告5写真1

パロ谷の棚田

田植えは6月初めに始まり,収穫は11月です。友人に写真を送ったら大子町のようだと言われました。

JICA活動報告5写真2

パロゾン

日本のお城と同じで外敵から守ります。今でも役所と僧院として使われています。

JICA活動報告5写真3

タクツアン僧院
ブータンで最も有名な聖地。標高2,800メートル以上の崖に多くの寺院があります。

JICA活動報告5写真4

チェチュの祭り
仏教をブータンに伝えたグル・リンポチュを称えるお祭り。10日間続くそうです。最高の晴れ着を着て集まります。

 

JICA活動報告5写真5

チョモラリ
聖なる山の女神と呼ばれるチョモラリ。7,314メートルありますが登ることはできません。

 

 

青年海外協力隊24年度4次隊

シニアボランティア(農産品加工)

橋本俊郎

 

青年海外協力隊・シニア海外ボランティアについて

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