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きのこ雑学講座2
変身して「しめじ」になったヒラタケ
 
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スーパーや八百屋では「しめじ」の名前でヒラタケが,「ほんしめじ」の名前でブナシメジが売られています。ラベルをよく見ると本当の名前が小さく添えられています。
一般消費者になじみのない「ヒラタケ」よりも,「においまつたけ,味しめじ」で有名な「しめじ」の名前の方が売りやすいので,これが商品名になったのです。
「しめじ」として売られるお店のヒラタケは,名前だけでなく,姿形も本来の自然の物とは似ても似つきません。平成9年10月23日,水戸市内のカシの木の切株に生えたヒラタケ(写真左)は,大きな物で傘の直径が35センチメートルもありました。
ヒラタケは,晩秋に広葉樹の枯れ木に平たい傘を重ね合わせるように生えます。この姿では「しめじ」にならないので,栽培品はビンに詰めたおがくず培地から,1株が100gくらいの大きさになるように発生させ,傘の大きさが1円玉くらいのシャカシメジ(別名:センボンシメジ)に似た形状のうちに収穫します(写真右)。
味にクセがなく,どんな料理にも合うので,世界中で栽培されています。西欧では「オイスターマッシュルーム」と呼ばれています。
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