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野生きのこ相談室(平成21年度)
各林業指導所やきのこ博士館、林業技術センターで対応した野生きのこの名前を調べる相談と県内で発生した毒きのこによる中毒の概要を紹介します。野生のきのこは、種類を調べ名前を知るのが難しい上、猛毒を持つものもあるので、食用にする場合は、慎重に選別して下さい。
なお、名前を調べる相談の「種数」は、相談ごとの重複や名前のわからなかったものも積算しています。
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平成21年度
1.名前を調べる相談
(1)対応件数と種数
件数: 908件 種数:1,840種(うち毒きのこ174種)
(2)相談の多い種別相談件数(食用,有毒種上位各5種)
食用:ヒラタケ (57件)
ハタケシメジ (53件)
ナラタケ (52件)
ムラサキシメジ (47件)
クリタケ (43件)
有毒: ハイイロシメジ (34件)
カキシメジ (22件)
ニガクリタケ (20件)
クサウラベニタケ (18件)
ウスムラサキシメジ (9件)
食用きのこの相談件数は1位ヒラタケ(57件)で,以下2位ハタケシメジ(53件),3位ナラタケ(52件)となった。これらは毎年上位に入る種であるが,100件を超えるきのこがないことが今年度の大きな特徴である。また,4位ムラサキシメジ(47件),5位クリタケ(43件)は,件数としてはヒラタケよりも10件程度少ないだけであった。
毒きのこでは,これまで1位であったクサウラベニタケが4位となり,代わりにハイイロシメジが1位となった。古い図鑑にはハイイロシメジを食用扱いにしているものもあるが,中毒をおこすことがあるので注意を要する。 食用きのことそれに類似した毒きのこのそれぞれが相談件数の上位に入っている点にも注意を喚起したい。3位のクリタケに類似した食用きのこクリタケが食用きのこ相談件数の5位に入っている。また,今年初めて5位となったウスムラサキシメジに類似した食用きのこムラサキシメジが食用きのこ相談件数の4位に入っている。ウスムラサキシメジは平成7年に日本に産することが報告された種で,古い図鑑には載っていないものもあるので,注意が必要である。
2.食中毒発生状況
本年は中毒事故に関連した野生きのこ類,山菜・野草類の同定相談はなかった。
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