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ページ番号:9889
更新日:2025年8月18日
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茨城県において、稲穂を加害するカメムシ類には、クモヘリカメムシ、イネカメムシ、ホソハリカメムシ、トゲシラホシカメムシ等がある。いずれも成虫で越冬するが、越冬場所は種によって異なる。本県の水田においては、クモヘリカメムシが最も多く発生するが、近年、イネカメムシの発生量が増加している。クモヘリカメムシは山林で越冬し、イネ科雑草地等に生息した後、イネの出穂とともに水田へ移動、穂を吸汁、加害しながら葉や穂に産卵する。ふ化した幼虫も成虫と同様に収穫期まで吸汁・加害しながら成長し、約1ヶ月で成虫になる。年間発生回数は1~2回である。イネカメムシは、成虫で越冬(越冬地は不明で、現在、調査中)し、7月の早生品種出穂に伴い越冬地から水田に直接飛来して、交尾・産卵する。
1.不稔被害防止には出穂期~穂ぞろい期の防除、斑点米被害防止には乳熟期(出穂期10~15日後)の防除を行う。
クモヘリカメムシ成虫
クモヘリカメムシ幼虫
ホソハリカメムシ成虫
ホソハリカメムシ幼虫
トゲシラホシカメムシ成虫
イネカメムシ成虫
アカスジカスミカメ成虫
アカヒゲホソミドリカスミカメ成虫
病害虫の発生状況や、適切な防除方法は地域により異なる可能性があります。病害虫の防除や農薬についてのご相談は、お住まいの都道府県にある病害虫防除所等の指導機関にお問い合わせください。